
スマホでアプリやサービスにログインするとき、「確認コードを入力してください」「スマホに届いた通知を承認してください」と表示されたことはありませんか。
少し面倒に感じるかもしれませんが、これはアカウントを守るための大切な仕組みです。
このような仕組みは、一般的に「二段階認証」や「2段階認証」と呼ばれます。
パスワードだけでログインするのではなく、もう一つの確認を加えることで、第三者に勝手にログインされるリスクを下げるために使われています。
スマホには、メール、写真、SNS、買い物アプリ、決済アプリなど、個人に関わる情報がたくさん入っています。そのため、スマホを使う人にとって二段階認証は、今ではかなり身近な安全対策の一つです。
この記事では、二段階認証とは何か、スマホで使う意味、よくある認証方法、設定するときの注意点について、初心者にもわかりやすく解説します。
- 二段階認証とは?
- 二段階認証と二要素認証は同じ意味?
- なぜスマホで二段階認証を使うの?
- パスワードだけでは不十分なことがある
- スマホで使われる二段階認証の種類
- 二段階認証を設定した方がよいサービス
- 二段階認証のメリット
- 二段階認証のデメリット・注意点
- 機種変更するときは特に注意
- バックアップコードとは?
- 二段階認証を設定するときのポイント
- 身に覚えのない確認コードが届いたら?
- 二段階認証は面倒でも設定する価値がある
- Q&A|二段階認証でよくある疑問
- まとめ
二段階認証とは?
二段階認証とは、ログインするときに「2つの確認」を行う仕組みのことです。
通常のログインでは、IDやメールアドレスとパスワードを入力します。しかし、二段階認証では、それに加えてもう一つの確認が求められます。
たとえば、次のような流れです。
・メールアドレスとパスワードを入力する
・スマホに確認コードが届く
・届いた確認コードを入力する
・本人だと確認されてログインできる
つまり、パスワードだけでなく、「本人が持っているスマホ」でも確認する仕組みです。
パスワードが「知っている情報」だとすれば、スマホに届く確認コードは「本人が持っているもの」を使った確認です。
この2つを組み合わせることで、アカウントの安全性を高めることができます。
二段階認証と二要素認証は同じ意味?
二段階認証と似た言葉に「二要素認証」があります。
厳密には少し意味が違いますが、一般的なスマホ利用では、どちらも「パスワード以外の確認を追加する仕組み」と考えるとわかりやすいです。
二段階認証は、ログイン手順が2段階になることを指すことが多い言葉です。
一方、二要素認証は、本人確認に使う要素が2種類あることを意味します。
たとえば、本人確認には次のような要素があります。
・本人だけが知っているもの:パスワード、暗証番号など
・本人だけが持っているもの:スマホ、認証アプリ、セキュリティキーなど
・本人そのもの:指紋認証、顔認証など
なぜスマホで二段階認証を使うの?
スマホで二段階認証を使う大きな理由は、アカウントを守るためです。
今のスマホは、ただ電話やメールをする道具ではありません。
SNS、ネットショッピング、動画配信、銀行アプリ、キャッシュレス決済、写真、連絡先など、生活に関わる多くの情報が入っています。
もしアカウントに不正ログインされると、次のような困りごとにつながる可能性があります。
・SNSを勝手に操作される
・メールを見られる
・登録情報を変更される
・買い物サービスを不正利用される
・知人に迷惑メッセージを送られる
・大切なデータにアクセスされる
もちろん、二段階認証を設定すれば絶対に安全というわけではありません。
しかし、パスワードだけの状態よりも、第三者が勝手にログインするハードルを上げることができます。
スマホをよく使う人ほど、二段階認証を設定しておく意味は大きいといえます。
パスワードだけでは不十分なことがある
「パスワードをちゃんと設定しているから大丈夫」と思う人もいるかもしれません。
もちろん、強いパスワードを使うことは大切です。
ただし、パスワードだけに頼ると、次のような場面で危険が高まることがあります。
・同じパスワードを複数のサービスで使い回している
・簡単なパスワードを使っている
・過去に使っていたサービスから情報が漏れる
・偽サイトにパスワードを入力してしまう
・家族や知人にも推測されやすい文字列を使っている
特に、同じパスワードの使い回しは注意が必要です。
一つのサービスでパスワードが知られてしまうと、別のサービスにもログインを試される可能性があります。
そこで二段階認証を設定しておくと、仮にパスワードを知られても、スマホに届く確認コードや認証アプリの承認がなければログインしにくくなります。
スマホで使われる二段階認証の種類
二段階認証には、いくつかの方法があります。
サービスによって使える方法は違いますが、スマホでは次のような認証方法がよく使われます。
SMSで確認コードを受け取る方法
もっとも見かける機会が多いのが、SMSで確認コードを受け取る方法です。
ログイン時に、登録している電話番号あてに数字のコードが届きます。
そのコードを入力すると、本人確認が完了します。
使い方が簡単で、初心者にもわかりやすい方法です。
ただし、電話番号が変わった場合や、海外でSMSが受け取れない場合などは注意が必要です。
認証アプリを使う方法
認証アプリを使う方法もあります。
認証アプリでは、一定時間ごとに変わる数字のコードが表示されます。
ログインするときに、そのコードを入力して本人確認を行います。
SMSを受け取らなくても使える場合があり、ネット環境が不安定な場面でも利用しやすいことがあります。
一方で、スマホを機種変更するときには、認証アプリの移行が必要になる場合があります。
スマホの通知で承認する方法
サービスによっては、ログイン時にスマホへ通知が届き、「はい」「承認」などをタップするだけで確認できる方法もあります。
確認コードを入力する手間が少なく、使いやすい方法です。
ただし、身に覚えのないログイン通知が届いた場合は、むやみに承認しないことが大切です。
自分でログインしていないのに通知が届いた場合は、パスワード変更やログイン履歴の確認を検討しましょう。
メールで確認コードを受け取る方法
メールで確認コードが届く方法もあります。
登録しているメールアドレスにコードが送られ、そのコードを入力してログインします。
ただし、メールアカウント自体が不正ログインされると危険が高まるため、メールアカウントにも二段階認証を設定しておくと安心です。
指紋認証や顔認証と組み合わせる方法
スマホでは、指紋認証や顔認証を使って本人確認を行うこともあります。
アプリを開くときや決済時、パスワード管理アプリを使うときなどに利用されることがあります。
指紋や顔認証は便利ですが、スマホ本体のロック設定とあわせて使うことが大切です。
二段階認証を設定した方がよいサービス
二段階認証は、すべてのサービスで必ず必要というわけではありません。
ただし、次のようなサービスでは、できるだけ設定しておくと安心です。
・Googleアカウント
・Apple ID
・LINE
・Instagram
・XなどのSNS
・Amazonや楽天などの通販サイト
・ネット銀行
・クレジットカード関連サービス
・キャッシュレス決済アプリ
・メールアカウント
特に優先したいのは、メールアカウントです。
メールアカウントは、他のサービスのパスワード再設定にも使われることが多いため、ここを守ることはとても重要です。
また、買い物やお金に関係するサービスも、二段階認証を設定しておくと安心感があります。
二段階認証のメリット
二段階認証の大きなメリットは、アカウントの安全性を高められることです。
パスワードだけではなく、スマホや認証アプリでの確認が加わるため、不正ログインを防ぎやすくなります。
また、身に覚えのないログイン通知が届いた場合、第三者がログインしようとしていることに気づける場合もあります。
メリットを整理すると、次のようになります。
・パスワードだけより安全性が高い
・不正ログインされにくくなる
・身に覚えのないログインに気づきやすい
・大切なアカウントを守りやすい
・スマホだけで確認できるので使いやすい
完璧な防御ではありませんが、日常的なスマホ利用では取り入れやすい安全対策です。
二段階認証のデメリット・注意点
二段階認証にはメリットが多い一方で、注意点もあります。
特に気をつけたいのは、スマホの紛失や機種変更です。
確認コードを受け取るスマホが使えなくなると、自分自身がログインできなくなる場合があります。
注意点としては、次のようなものがあります。
・スマホをなくすとログインしにくくなることがある
・電話番号を変更するとSMSが届かないことがある
・認証アプリの移行を忘れると困ることがある
・バックアップコードの保管が必要になる場合がある
・ログインのたびに一手間増えることがある
つまり、二段階認証は「設定して終わり」ではなく、もしものときに備えておくことも大切です。
機種変更するときは特に注意
スマホを機種変更するときは、二段階認証の設定を確認しておきましょう。
古いスマホで認証アプリを使っていた場合、新しいスマホに移行しないとログインできなくなることがあります。
機種変更前に確認しておきたいことは、次の通りです。
・登録している電話番号は今も使えるか
・メールアドレスは受信できるか
・認証アプリの移行方法を確認したか
・バックアップコードを保存しているか
・予備のログイン方法を設定しているか
特に、GoogleアカウントやApple ID、LINE、ネット銀行、決済アプリなどは、機種変更前に確認しておくと安心です。
スマホを新しくしてから慌てるより、事前に準備しておいた方がスムーズです。
バックアップコードとは?
二段階認証を設定すると、サービスによっては「バックアップコード」が発行されることがあります。
バックアップコードとは、スマホをなくしたときや確認コードを受け取れないときに使う、予備のログイン手段です。
いわば、もしものときの合鍵のようなものです。
ただし、バックアップコードは他人に見られると危険です。
スマホのメモ帳にそのまま保存するより、印刷して安全な場所に保管する、パスワード管理アプリに保存するなど、慎重に扱うことが大切です。
二段階認証を設定するときのポイント
二段階認証を設定するときは、ただオンにするだけでなく、次のポイントも確認しておきましょう。
・電話番号が最新になっているか
・メールアドレスが使える状態か
・バックアップコードを保存したか
・認証アプリの移行方法を確認したか
・身に覚えのない通知は承認しない
・パスワードの使い回しもやめる
二段階認証は便利な仕組みですが、パスワードの管理も引き続き大切です。
「二段階認証を設定しているから、パスワードは適当でいい」というわけではありません。
強いパスワードと二段階認証を組み合わせることで、より安心してスマホを使いやすくなります。
身に覚えのない確認コードが届いたら?
スマホに突然、身に覚えのない確認コードが届くことがあります。
その場合、誰かがあなたのアカウントにログインしようとしている可能性があります。
慌てずに、次のように対応しましょう。
・確認コードを誰にも教えない
・自分でログインしていないなら入力しない
・身に覚えのない通知は承認しない
・必要に応じてパスワードを変更する
・ログイン履歴を確認する
・不安な場合は公式サポートを確認する
確認コードは、本人確認のための大切な情報です。
家族や友人を名乗る相手から聞かれても、基本的には教えないようにしましょう。
二段階認証は面倒でも設定する価値がある
二段階認証は、ログインのたびに少し手間が増えることがあります。
そのため、「面倒だから設定していない」という人もいるかもしれません。
しかし、スマホには個人情報や大切なアカウントがたくさん集まっています。
一度不正ログインされると、パスワード変更やサービスへの連絡、周囲への説明など、あとから大きな手間になることもあります。
そう考えると、最初に少しだけ設定しておく方が安心です。
まずは、よく使うサービスから二段階認証を確認してみるのがおすすめです。
Q&A|二段階認証でよくある疑問
二段階認証は絶対に設定した方がいいですか?
必須ではありませんが、メールアカウントやSNS、ネットショッピング、決済アプリなど、重要なサービスでは設定しておくと安心です。
特に、GoogleアカウントやApple ID、LINEなどは、スマホ利用と深く関わるため、二段階認証を利用している人も増えています。
二段階認証を設定すると毎回コード入力が必要ですか?
サービスによって違います。
「この端末では次回から確認を省略する」などの設定があり、毎回入力しなくてもよい場合があります。
ただし、新しいスマホや別の場所からログインした場合は、再度確認を求められることがあります。
SMSと認証アプリはどちらが安全ですか?
一般的には、認証アプリの方が安全性が高いと言われることがあります。
ただし、初心者にとってはSMSの方が設定しやすく、使いやすい場合もあります。
まずは使いやすい方法から始めるのもよいでしょう。
二段階認証を設定したのに不正ログインされることはありますか?
二段階認証を設定していても、絶対に安全というわけではありません。
偽サイトへの入力や、不審な通知を承認してしまうなど、別の原因でトラブルにつながる可能性もあります。
そのため、怪しいメールやSMSを開かない、パスワードを使い回さないといった基本的な対策も大切です。
スマホをなくしたら二段階認証はどうなりますか?
スマホを紛失すると、確認コードを受け取れなくなる場合があります。
そのため、バックアップコードの保存や、予備のログイン方法を設定しておくことが重要です。
機種変更前にも、認証アプリや登録電話番号を確認しておくと安心です。
二段階認証と顔認証・指紋認証は同じですか?
似ていますが、少し違います。
顔認証や指紋認証は、本人確認の方法の一つです。
二段階認証では、パスワードに加えて、スマホへの確認コードや指紋認証などを組み合わせて使う場合があります。
まとめ
二段階認証とは、パスワードに加えて、スマホに届く確認コードや認証アプリなどでも本人確認を行う仕組みです。
パスワードだけでログインするよりも安全性を高めやすく、不正ログイン対策として広く使われています。
特に、スマホにはメール、SNS、買い物、決済、写真など、個人に関わる情報が多く入っています。
そのため、スマホを使う人にとって二段階認証は、身近で大切な安全対策の一つです。
ただし、スマホの紛失や機種変更のときに困らないよう、バックアップコードの保存や電話番号の確認も忘れないようにしましょう。
二段階認証は、少し面倒でも設定する価値があります。
まずは、メールアカウント、LINE、Googleアカウント、Apple ID、ネットショッピングや決済アプリなど、よく使うサービスから確認してみてください。